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学会 抄録 作成 AI学会準備8分抄録の締切が近い研究者・医療者向け

学会抄録の作成にAIを使う方法圧縮はAIに、事実は自分に

演題登録の締切は今夜。抄録の文字数制限は800字。書きたいことは1,500字分ある——抄録づくりの苦しみは、いつだって「削る」ことにあります。そして削る作業こそ、AIがいちばん得意とする仕事です。ただし抄録には、スライド以上に危険な落とし穴があります。抄録は査読され、抄録集に残り、あなたの研究の「公式な要約」になるということです。圧縮はAIに任せて、事実は自分が守る。その手順を書きます。

公開日: 2026-07-22

この記事の内容

抄録は「研究の顔」であり、記録に残る手順1:材料を先に、自分の言葉で揃える手順2:構造化と圧縮をAIに任せる手順3:AIが「盛って」いないか照合する手順4:共著者・指導者の確認を経る学会のAI利用規定と、入力してよい情報抄録の背景に使う文献も、原文でPaperfyで始める

抄録は「研究の顔」であり、記録に残る

スライドは当日だけのものですが、抄録は違います。査読者が採否を判断する材料であり、採択されれば抄録集に掲載され、検索にも残ります。

だからこそ、時短と正確さの両立が問われます。AIで速く書くことと、内容に責任を持つことは両立できます——手順さえ間違えなければ。

手順1:材料を先に、自分の言葉で揃える

いきなりAIに「抄録を書いて」と頼むのはおすすめしません。AIは空白を埋めようとして、あなたのデータにない表現を混ぜてくることがあります。

先に、材料を箇条書きで揃えます。背景(1〜2行)、目的、方法(対象・期間・評価項目)、結果(主要な数値をそのまま)、結論(言いたいことの範囲)。材料が事実で埋まっていれば、AIの仕事は「整形」に限定され、事故が起きにくくなります。

手順2:構造化と圧縮をAIに任せる

材料を渡して、「この内容を、目的・方法・結果・結論の構造で、800字以内の抄録にして」と頼みます。学会指定の項目立てがあれば、それも伝えます。

字数オーバーの調整も「あと80字削って。結果の数値は削らずに」のように指示できます。「数値は削らない」を毎回明示するのがコツです。AIは字数を詰めるとき、真っ先に数値や条件を丸めようとします。

手順3:AIが「盛って」いないか照合する

できあがった下書きは、必ず元の材料と突き合わせます。チェックの要点は3つ。

①数値がそのままか(丸め・単位の変化はないか)。②結論が強くなっていないか(「改善する可能性が示唆された」→「改善効果が示された」は典型的な事故)。③書いていないことが足されていないか。AIは文章を滑らかにするために、材料にない一般論や含意を補うことがあります。抄録での「盛り」は、発表当日に自分の首を絞めます。

手順4:共著者・指導者の確認を経る

抄録は筆頭演者ひとりのものではありません。共著者全員が内容に責任を持つのが原則です。

AIで作った下書きであっても——むしろAIで作ったからこそ——提出前に共著者と指導者の確認を必ず通してください。結論の範囲や表現の強さは、経験のある目で見てもらうのが一番の安全装置です。

学会のAI利用規定と、入力してよい情報

演題登録の規定に、生成AI利用に関する記載がないか確認してください。申告を求める学会も出てきています。

また、抄録の材料に患者さんの個別情報が含まれる場合(症例報告など)、AIに入力する前に完全に匿名化されているか、施設のルール上問題ないかを確認してください。年齢・性別・経過の組み合わせで個人が推定できることがあります。迷ったら入力しない、が原則です。

抄録の背景に使う文献も、原文で

抄録の背景部分で先行研究に触れる場合、その内容はAI要約の記憶ではなく原文で確認します。800字の中の1文でも、誤引用は誤引用です。

Paperfyなら、背景の根拠になる論文のPDF・AI要約・図表が1ページにまとまり、確認した内容を要約に書き足して「抄録に使った根拠」として残せます。来年、同じテーマで続報を出すときにも、この記録が効いてきます。

抄録提出前チェックリスト

  • 材料(数値・結論の範囲)を自分の言葉で先に揃えた
  • AIの下書きを材料と照合し、数値・結論の強さ・追加された文を確認した
  • 共著者・指導者の確認を通した
  • 学会のAI規定と、入力情報の匿名性を確認した

抄録の根拠を、来年も使える形で残す

Paperfyなら、背景に使った文献のPDF・AI要約・確認メモが論文ごとに残ります。続報や本論文の執筆時に、根拠へすぐ戻れます。

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